【令和5年度、新米販売間近!】新米をより美味しく召し上がれる話

【令和5年度、新米販売間近!】新米をより美味しく召し上がれる話

「今年も新米の季節になりました。」


地域や品種にもよって、

早い所では7月から刈取りが始まるところもあります。

 

 

一般的に出回るものですと、

8月から9月がメインの時期になる「新米」。


YAOYOROZUの関わっている農家さんでも

品種によっては8月中旬より刈取りが始まります。

 

 

人気のコシヒカリは8月末から9月上旬が収穫時期。

この頃になると田舎の田園風景が黄金色に光輝いています。


そんな「新米」をより楽しみ、美味しく味わうためのポイントをまとめました。

 

特に注意してほしいのは、炊飯時の水の量です。

通常より、少なめにすることでベチャつかず、香りも食感もよく召し上がることができます。

 

 

【「新米」とは】


農家に生まれた私たちは、その年に収穫すると、

「新米ができたぞー」と毎年盛り上がっていました。

 

 

家族みんなでその年の初物=新米をじっくり味わう。

いつもよりじっくり噛みしめることで出来はどうか確かめていました。


そのため、当時は「新米」と意識したのはその日くらいで、

それからは特に「新米」と意識はしていませんでした。



改めて一般的な「新米」、

その具体的な定義やル―ル、決まりなどをまずご紹介します。

 

・新米の定義、ルールとは

実は、表示についての法律などの厳正な決まりは「新米」にはありません。


基本的な暗黙のルールとして、

12月31日までは「新米」と呼び、

年明けからは「新米」の表示を外すことがもっとも一般的です。


小売店によっては

年度末、3月31日まで「新米」と表示している所も見かけたことがあります。



では、新米と聞いたときの印象はどうでしょうか?


なんとなく炊き立て香り豊かで甘味があり、食感も良い、

とみずみずしく、キラキラ光輝いている真っ白なごはんをイメージしませんか?


そのイメージが実現する状態を「新米」と呼ぶなら、

もっとも一般的な12月31日までになるでしょう。





【なぜ「新米」は香りも、甘みも食感もいいのか?】


その理由は「水分量」にあります。


お米の平均的な水分量は

玄米では14.5~16.0%、精米では14.0~15.5%程度です。

 


稲刈り後の工程で最初に行うことが乾燥です。


ここでしっかり乾燥させないと

胴割れが起きて、割れ米が多くなり、

ごはんにしたときにベチャベチャと食感が悪くなってしまいます。


他にも乾燥スピードが急速過ぎる場合も胴割れになってしまいます。

 


昔ながらの自然乾燥でゆっくりとしっかりと乾かすことが現在、

もっとも美味しくなる乾燥方法だと言われています。

 


そのデメリットは作業の手間と乾燥にかかる時間が天候に左右されることです。


作業効率が良くなり、収穫量が増えたため、

乾燥も効率的に行わないと逆にロスが発生してしまうこともあり、

自然乾燥は現在の日本ではプレミアムな方法になっています。


逆に同じ品種、同じ場所でも乾燥方法を変えるだけで

味わいに大きな違いになるのも実はお米づくりの楽しみのひとつです。

 

 

 【新米を楽しむには「水の量」を少なめに】

話がズレてしまいましたが、

お米は収穫してからも乾燥するので、

収穫直後がもっとも水分量が多いタイミングなんです。


この水分量の違いがお米の甘みや風味を引き立て、

炊き上げた際に広がる芳醇な香りが新米ならではの魅力となっているのです。

 

そのため、新米を炊飯するさいは、いつもより水の量を少なめにしてみてください。

それが、新米を美味しく召し上がるポイントになっています。



【ついでに・・・】


お米のパッケージには「産年」と「精米日」の表示をしなければなりません。

この「産年」をみればいつ収穫されたお米かが判断できます。

たとえば、令和4年産であれば、2022年に収穫されたお米ということがわかります。


「精米日」はいつ玄米を白米に精米したか、という日付です。

当然玄米には表示はありません。


籾や玄米の状態は比較的、長持ちしますが、

精米すると一気に「生鮮食品」扱いになります。


できるだけ早く召し上がっていただくことが

一番の美味しく食べるポイントになります。

 

 

腐る、というよりは味が落ちるという意味です。


米農家のほとんどは玄米のまま保管し、食べる前に精米する、

と言うのが一般的です。

 

そのため、自宅に精米機をもっているか、

近くのスーパーなどの近くにコイン精米機が欲設置されています。


保管方法にもよりますが、

目安は2週間から1ヶ月以内に召し上がってることがオススメです。


実験として、

夏場の常温で1カ月以上保管したものを検品、試食したところ、

それほど見た目、香り、味に影響が出るほどの変化はありませんでしたが、

温度や湿度などの保管状況にも大きく影響されるものなので、

ぜひお早めに消費してくださいね。

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