お米が美味しくなる話【天孫降臨】
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稲は、日本の主食である米の原料であり、
日本の文化や生活にとって欠かせないものです。
多くのお祭りや儀式もおいしいお米が
豊かに実り、収穫できることを願って行われていることからもわかります。
「加賀百万石」などと言われるように、
以前は通貨として経済の基盤となっていました。
そんな稲やお米は神話において、
どのように表現されているのでしょうか。
お米と神様のストーリーを知ることで、
よりお米を美味しく食べられるようになった、
とおっしゃる方も少なくありません。
そんなお米と神様のストーリーを紹介していきます。
まずは、神話『天孫降臨』において
「稲」についてのストーリーをご紹介させていただきます。
神話『天孫降臨』と稲
天照大御神(あまてらすおおみかみ)さまの命を受け、
孫の瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)が稲穂を託され、
神々が住まわれる高天原(たかあまはら)から
豊葦原瑞穂国(とよあしはらのみずほのくに)(=地上)へ
天降りました。
そのさいに受けた神勅のひとつに
「 斎庭稲穂(ゆにわいなほ)の神勅」があります。
”吾が高天原にきこしめす斎庭の稲穂をもって、また吾が児にまかせまつるべし”
天からの稲穂を授け、子孫たちに稲作を伝えて豊かに稲が実るように、
と天照大御神が瓊瓊杵尊に伝えられたと言われています。
いま私たちが当たり前のように食べているお米は、
神様から授かったとても大切なもの。
このように日本人は神話や伝承によっても
お米を心から愛し、大切にしてきました。
「お米の一粒には七人の神様がいる」、「ひとつぶ残さず食べなさい」などとごはんを食べるときにご両親やおじいちゃんおばあちゃんから注意された方もいらっしゃるかもしれません。
それも元々日本人が「お米」を特別に重要視していたからかもしれないですね。
ぜひ、ご飯を召し上がるさいにも、お米に想いを馳せてみてください。
たったそれだけで、いつものご飯の味が変わるはずです。
最後までお読みいただきありがとうございました。