【王様・最高傑作】日本でもっとも生産され食べられている最強品種「コシヒカリ」

【王様・最高傑作】日本でもっとも生産され食べられている最強品種「コシヒカリ」

800種類以上ある日本のお米。

まさに八百万!

そんな多くのお米にもひとつひとつ様々な特徴があります。

自分の好みやライフスタイル、気分、料理に合わせて選ぶのも楽しいですよね。

 

今回はそんな中でも、誕生からもうすぐ70年、現役でさらにもっとも生産されている日本のお米の王様「コシヒカリ」についてのお話です。

 

 

【コシヒカリとは?】

日本で1番食べられている品種で、

「病気に強くたくさん収穫できておいしい」

そんな夢のような理想のお米を目指して誕生しました。

 

「お米の王様」「お米の最高傑作」とも呼ばれ、

スーパーなどで見かけるお米のほとんどがコシヒカリの血を引いています。



花が咲いて米が実る時期が遅いため、

北海道では生育期間に必要な気温が得られず作られていませんが

その他全国各地で作られています。



名前の由来は「越の国に光り輝く稲」になってほしいという願いから。


欠点としては、

・稲の背が高く倒れやすいこと。

・「いもち病」という病気に弱いこと。

が挙げられます。

 

 

【コシヒカリはどう生まれどう広まった?】


1944年に実りのスピードが早くて収穫量も多く食味に優れた「農林1号」と

病気に強く粒の大きい「農林22号」との交配が行われました。

 

まさに理想的な品種を目指してスタートしたのです。

 

しかし、味は良いものの背が高いため倒れやすく、

稲の病気の中で最も被害が大きな「いもち病」にかかりやすい…。

そんな農家泣かせの育てにくい品種でした。

 

それでも、肥料のやり方や土壌など栽培法を工夫し続けた結果、

1956年に農林100号「コシヒカリ」として命名されました。

 

ちょうどその頃、

農業機械の発達で倒れていても支障なく刈り取れるようになり

米の消費より収穫が上回るようになったのです。

 

それまでの「収穫量」を最優先した時代から

「食味」を優先した時代に変わっていく中で

その美味しさが好まれて人気が出るようになりました。

 

栽培法も洗練され、いもち病への対策やより食味がよくなる方法も広がり

農家泣かせな欠点も解消されていきました。

 

こうして時代の流れにも乗り、

現代の最強品種としての地位を確固たるものにしたのです。

 

 

【コシヒカリのおいしさの特徴】


【おいしさの特徴】

  • 炊きあがりが白く瑞々しく艶がある
  • 香りが良い
  • もっちりとした粘り
  • 余韻のある甘味・うまみ
  • 一粒一粒に弾力感がある


うまみがあり、食べ応えも抜群で、そのままでもおいしくいただけます。

ごはんが主役の献立にピッタリ。

冷めてもかたくなりにくいため、長時間濃厚な味わいを保つこともできます。


和洋とジャンルを問わず、さまざまな料理と相性のいいお米です。

あっさりとした和食との相性も抜群で、

お漬物などのごはんのお供があれば、お米自体のおいしさを味わえます。

 

一方で、

ごはん自体にしっかりとした甘味が感じられ、

香ばしい香りや粘り気もあるため、

ハンバーグのような洋食や焼肉、唐揚げといった肉料理、煮魚といった

濃い目の味付けのおかずにも合います。


逆にその粘りがお寿司や炒飯やピラフといったごはん料理から敬遠されることもあります。

 

 

【もっとコシヒカリを楽しもう】

そんな人気で有名なコシヒカリならではの楽しみ方があります。

それは、「地域や生産者の違い」を味わえること。

同じ品種でも生産されている土地や生産者のこだわりによって

味も変化するものです。

 

全国各地で多くの生産者が作っているからこそ、

その違いを楽しむことができます。

 

きっとあなたにピッタリのコシヒカリがどこかであなたを待っています。

ぜひじっくり噛みしめてその違いを感じてみてくださいね!

ブログに戻る

コメントを残す

コメントは公開前に承認される必要があることにご注意ください。