七十二候【禾乃登】9月2日ごろから9月6日ごろ
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9月2日ごろから9月6日ごろ、七十二候は、稲などの穀物が実り始めるという意味の【禾乃登 (こくものすなわちみのる)】に移ります。
「禾」は部首として「のぎへん」としてなじみがあるように、「いね」や「のぎ」とも読み、稲・麦・稗・粟などの穀物をあらわした文字です。
日に日に稲穂はこぼれるように実り、黄色く色づいた田んぼが広がります。
石川県では、日本一の作付面積を誇る、お米の王様「コシヒカリ」が収穫のピークです。
稲穂が頭を垂れて刈入れ間近ですが、この時期は台風もピーク。
まだまだ気が抜けません。
台風は最近の言葉で、以前は「野分(のわき)」と呼ばれていました。
秋草の野をふき分ける強い風という意味です。
立春から210日の「二百十日(にひゃくとおか)」であるこのころは、昔から農作祈願や風鎮め(かぜしずめ)の祭りなどが行われてきました。
台風で倒伏(稲が倒れること)してしまうと収穫作業が困難になったり、収穫量や品質の低下への影響も出ます。
<事前対策>
- 早めに稲刈り
- 深水管理
- 排水路の掃除・補修
- 防風林、防風ネット
<事後対策>
- 排水
- 倒伏した稲を持ち上げて乾燥
- 倒伏した稲は早めに刈り取り
- 混入も多くなるので、収穫・乾燥時に注意
冠水被害が出た場合は、さらに素早い対応や工程が必要になります。
コンバインの種類によっては、倒伏した稲を引き起こし、刈り取ることが可能ですし、倒伏稲用の引き起こし機を装着して使用することもあります。
自然には逆らえません。
心配しすぎたり、くよくよしたりせず、その場、その時できることをやるしかありませんね。
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