七十二候【蓮始華(はすはじめてさく)】7月12日から7月16日ごろ
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7月12日から7月16日ごろまで七十二候は【蓮始華(はすはじめてさく)】
ハスの華が開き始める頃。
夏の朝、薄明かりの中で咲き始める蓮の花。
その神秘的な姿は、昔から多くの人々を魅了してきました。
蓮は泥より出でて泥に染まらず
ハスの花は早朝に開き、昼過ぎには閉じる3日間を繰り返し、4日目にはその美しさを残しつつ散っていきます。
「ハスは泥より出でて泥に染まらず」という言葉をご存じでしょうか?
ハスの花が泥の中から育ちながらも、その美しさと清らかさを失わない姿を表している言葉。
日常の困難や逆境の中でも心の清らかさを保つことができる私たちの持つ本来の可能性を教えてくれています。
蓮と仏教のかかわり
ハスの花は、古くから仏教と深い関わりを持ち、その象徴とされています。
仏教では「蓮華の五徳」という教えがあり、ハスの花が持つ特性を人間の理想像として例えています。
「蓮華の五徳」
- 淤泥不染の徳(おでいふぜんのとく)
- 一茎一花の徳(いっけいいっかのとく)
- 花果同時の徳(かかどうじのとく)
- 一花多果の徳(いっかたかのとく)
- 中虚外直の徳(ちゅうこげちょくのとく)
淤泥不染の徳(おでいふぜんのとく)
泥の中にあっても汚れず美しく咲くハスのように、困難な状況でも清らかな心を保つことを表しています。
一茎一花の徳(いっけいいっかのとく)
1本の茎に1つの花を付けるハスのように、私たち一人ひとりが唯一無二の存在であることを示しています。自分自身の信念を持ち、人生をまっすぐ歩むことの重要性を教えてくれます。
花果同時の徳(かかどうじのとく)
多くの植物は花が咲く時期と種ができる時期が異なります。しかし、ハスは開花と同時に種ができると考えられ、人も誕生した瞬間から仏の心を備えているという教えです。
一花多果の徳(いっかたかのとく)
1輪に多くの種をつける性質から、自分一人でも悟りを開くことで、そこから多くの人の幸せにつながることを表現しています。
中虚外直の徳(ちゅうこげちょくのとく)
外が固く、中は複数の空洞が通るハスの茎。太陽の方向へぐんぐんと一直線に伸びるその姿は、脇目をふらずまっすぐ生きることの大切さを示しています。
蓮が教えてくれていること
ハスの花言葉は「清らかな心」「神聖」。特別な美しさと、仏教との深い結びつきが反映しており、「蓮華の五徳」を通じて、美しい生き方を蓮の姿に見立ててきました。
蓮の華が美しく咲くことができるのは根から茎が泥の中からまっすぐ伸びてきたからです。
たった4日間の美しい姿のためにはそれまでの長い見えない努力があったのです。
わたしたちも蓮の華のように美しく咲き、美しく散ることができるように日常をしっかり過ごしていきたいものですね。
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