七十二候【鶺鴒鳴 (せきれいなく)】9月12日ごろから9月16日ごろ
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鳥、鳥、鳥。
9月12日ごろから9月16日ごろは、すべての文字に「鳥」が入っている
七十二候【鶺鴒鳴 (せきれいなく)】になります。
七十二候【鶺鴒鳴 (せきれいなく)】9月12日~9月16日ごろ
白露の第二候であり、セキレイという鳥が鳴く声が良く聞こえる頃になります。
夏の暑さを残しつつも、セキレイの飛ぶ空は秋の雰囲気が濃くなってきました。
日本の身近な鳥「セキレイ」
セキレイの特徴は
■水辺を好む小さな鳥
■尾が長く上下に振る習性がある
■「チチッ」「チチチチッ」と甲高い声で鳴く
日本でよく見られるのは
・セグロセキレイ:背中の黒とお腹の白がはっきりしている
・ハクセキレイ:薄いグレーが特徴的
・キセキレイ:レモンのような黄色のお腹
の3種類です。
異名が非常に多いのも特徴です。
カップルで行動することが多いからか、仲の良い男女、夫婦の象徴ともされ、
「日本書紀」の「国産み神話」でイザナミ・イザナギに夫婦の交わりを教えたことからも、
オシエドリ(教鳥)
コイオシエドリ(恋教鳥)
トツギオシエドリ(嫁教鳥)
と呼ばれ、古来より夫婦円満の御神鳥として崇められていました。
長い尾をよく上下に動かしている姿が叩くように見え、
イシタタキ(石叩き)
ニワタタキ(庭叩き)
イワタタキ(岩叩き)
といった呼び名も。
お米づくりへのかかわりもあり、
収穫した稲を背負って家に入る頃に鳴くことから
イナオオセドリ(稲負鳥)
とも言われています。
(諸説あります)
稲の収穫のタイミング
9月中旬の七十二候で、稲の収穫が盛り上がるタイミングでもあります。
そんな人がよく動いているころに、同じようにせわしなく鳴いているセキレイの姿。
「チチッ」「チチチチッ」と仲睦まじくコミュニケーションをとっているセキレイの高い鳴き声が、田んぼ作業のBGMのように聞こえていたのかもしれませんね。
美味しいお米の準備が進んでいます。
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